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売れる単品通販サイトの作り方!単品通販サイトのトップページの成約率を高める方法

最終更新日:2024年4月29日 執筆:SEOコンサルタント 鈴木将司

前回は商品販売サイトのトップページの成約率を高める方法について解説しましたが、今回は単品通販サイトのトップページの成約率を高める方法について解説します。

単品通販サイトとは?

単品通販サイトとは1つの商品だけを販売するECサイトのことです。サプリメントや、化粧品、家電製品の分野でよく見かけるのがこの単品通販サイトです。
このパターンのサイトのトップページはLP(エルピー)と言われる造りのものが多数あります。LPとは、リスティング広告などのネット広告のランディングページとして作成されることが多いものです。

《サプリメントを販売する単品通販サイトのトップページの例》

何故単品通販サイトのトップページはLP型のページになるのか?

ネット広告を活用して集客をしようとする企業の多くがLP型のページを作成します。その理由としては次のようなものがあります。

《ネット広告を活用して集客をしようとする企業がLP(ランディングページ)型のページを作成する主な理由》

1. 広告との一貫性を保つため

ネット広告を掲載する目的は、ユーザーを自社のウェブサイトに誘導し、製品やサービスに興味を持ってもらうことです。しかし、広告の内容とランディングページの内容にギャップがあると、ユーザーは戸惑いを感じ、離脱してしまう可能性があります。そこで、広告の見出しや文言、ビジュアルなどをランディングページに反映させることで、ユーザーの期待に沿ったページを提供することが重要です。これにより、広告の説得力が増し、ユーザーの興味を維持したまま、目標のアクションに誘導することができます。

2. 特定の目標に特化するため

通常のウェブサイトは、企業の総合的な情報を提供することを目的としているため、様々なページや情報で構成されています。一方、ランディングページは、特定の製品、サービス、キャンペーンに焦点を絞って設計されます。ユーザーを絞り込むことで、ページの目的が明確になり、ユーザーの興味や関心により的確に応えることができます。また、ページ内の要素をコンバージョン(目標達成)に最適化することで、申し込みや購入などの目標達成率を高めることが可能です。

3. シンプルな設計にするため

ランディングページの設計は、シンプルであることが重要です。ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるよう、わかりやすい構成にする必要があります。また、ユーザーの注意を散漫にさせないよう、余計な情報やリンクは極力排除します。ビジュアルについても、強調したい部分を際立たせるために、シンプルで統一感のあるデザインを心がけます。このようなシンプルな設計により、ユーザーを目標のアクションに誘導しやすくなります。

4. 効果測定を容易にするため

ランディングページは、広告の効果を測定するための重要な指標となります。ページへのアクセス数、滞在時間、コンバージョン率などを詳細に分析することで、広告の効果を適切に評価することができます。また、ランディングページ単体での効果測定が可能なため、広告のどの要素が成果に貢献しているのかを把握しやすくなります。これらの分析結果を元に、広告やページの改善点を見出し、PDCAサイクルを回すことで、より高い効果を目指すことができます。

5. A/Bテストの実施をしやすくするため

ランディングページは、A/Bテストを実施するのに適した環境です。A/Bテストとは、ページの異なるバージョンを用意し、ランダムにユーザーを振り分けて表示し、その効果を比較する手法です。例えば、見出しの文言やボタンの色、レイアウトなどを変更した複数のパターンを用意し、それぞれのコンバージョン率を比較することで、最も効果の高いページを見極めることができます。ランディングページは、このようなA/Bテストを実施しやすい特性を持っており、継続的な改善によって、コンバージョン率の向上が期待できます。

このように、ランディングページは、ネット広告の効果を最大限に引き出すために、広告との一貫性、目標の特化、シンプルな設計、効果測定の容易さ、A/Bテストの実施といった特徴を備えています。

単品通販サイトのトップページに載せるべき項目

LP型のページは画像が主体のデザインで作られており、商品に興味を持ったユーザーがその商品の良さを理解してもらうために次のような構成であることが多く、単品サービス販売サイトのトップページと似た構造になります。

《単品通販サイトのトップページに載せるべき項目》


【1】 キャッチコピー
【2】 こんな方へ
【3】 商品のベネフィット(〜つのお約束)
【4】 商品の特徴
【5】 お客様インタビューまたはお客様の声
【6】 メディア実績・受賞歴
【7】 会社の簡単な紹介
【8】 価格
【9】 買い物カゴ

【1】 キャッチコピー

キャッチコピーとは、キャッチフレーズとも呼ばれるもので、読者の関心を呼び、注目度を高める 1文、1行程度のものから、数行のフレーズのことをいいます。

【2】 こんな方へ

「こんな方へ」は、見込み客の抱える問題やニーズを列挙し、共感を得るためのセクションです。見出しには「こんなことでお困りの方へ」などの文言を使い、箇条書きで見込み客の悩みや目的を具体的に記載します。

【3】 商品のベネフィット(〜つのお約束)

「ベネフィット」(benefit)とは、物事から得られる便益、利益、恩恵のことを指します。つまり、商品やサービスそのものの説明ではなく、商品やサービスを通じてユーザーが得られる便益、利益、恩恵のことを意味します。

【4】 商品の特徴

商品の特徴は長文で書くとユーザーが文章を読む負担が増すため、最近では、箇条書きで商品の特徴を書いているサイトが増えています。

【5】 お客様インタビューまたはお客様の声

企業側が主張することの客観的な証拠、証言のもう一つの情報が、お客様インタビューまたはお客様の声です。企業が提供する商品を利用することによって問題が解決した顧客の証言を複数載せましょう。

【6】 メディア実績・受賞歴

ウェブサイトに載せるメディア実績・受賞歴とは、企業や個人が外部から得た評価や功績を紹介するものです。メディア実績は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、オンラインメディアなどに取り上げられた記事や放送内容を指します。これには、インタビュー記事、製品やサービスの紹介、企業の取り組みに関する記事などが含まれます。

受賞歴は、企業や個人が受けた表彰や賞の実績を指します。業界団体、政府機関、有名な組織などから授与された賞が該当します。例えば、デザイン賞、革新的な製品・サービスに対する賞、顧客満足度に関する賞などがあります。

メディア実績・受賞歴をウェブサイトに掲載することにより信頼性とブランドイメージの向上、第三者からの評価による説得力の向上、企業や個人の実績や専門性のアピール、競合他社との差別化をすることが目指せます。

【7】 会社の簡単な紹介

ランディングページ(LP)に会社の簡単な紹介を書くことには、いくつかの重要な意味があります。まず、会社情報を提示することで、ビジネスの透明性を高め、潜在的な顧客の信頼を獲得することができます。また、会社の理念、ビジョン、実績などを紹介することで、ブランドイメージを強化し、競合他社との差別化を図ることが可能です。さらに、会社の専門性や経験を示すことで、提供する製品やサービスの価値をより効果的に伝えることができます。加えて、会社情報を知ることで、潜在的な顧客は安心感を得られ、コンバージョン率の向上にもつながります。ただし、会社紹介は、LPの目的や提供する製品・サービスに合わせて、簡潔かつ的確に記載することが重要です。

【8】 価格

価格は法令に従い、税込価格を記載します。 金額はわかりやすく比較的目立つフォントで表現します。

【9】 買い物カゴ

買い物かごに入れる、購入するというような文言が表示されているボタンを設置します。

LP型のページの最大の特徴は、1つのページに見込み客が知りたそうな事柄を全て載せることです。そして上から順番に読みすすめるうちにその商品の良さを理解して申込みたくなるように設計されています。

以上が、LP型のトップページの成約率を高めるための改善方法です。LP型のページに掲載されるコンテンツは流行があるので、常にトレンドをウォッチしましょう。効果的なLPを作るためにはその時その時のトレンドを他社のLP型ページを観察してページに反映するとユーザーの反応率を改善しやすくなります。

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