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広告クリエイティブに問題があると、オンライン広告を出しても売上は増えない!

最終更新日:2024年5月16日 執筆:SEOコンサルタント 鈴木将司

オンライン広告は非常に便利な集客手段です。しかし、全ての企業がいつも本来期待できる集客効果を出せているわけではありません。広告は出せば良いというものではなく、集客効果の高い「広告のクリエイティブ」を作成しないと本来得られるはずの売上を達成することはできません。

広告クリエイティブとは?

「広告クリエイティブ」とは、広告を構成する視覚的、聴覚的、文章等の表現要素のことを指します。これには、テキスト、画像、ロゴ、色彩、レイアウト、音楽、映像などが含まれます。「キャッチフレーズ」は、「ヘッドライン」とも呼ばれるもので、広告コンテンツの中で最も目立つように書かれている文字のことを意味します。ボディーコピーとは広告の本文のことを意味します。

広告のクリエイティブは、広告の効果を決定する重要な要素であり、ブランドのイメージを形成し、商品・サービスへの興味を引き出し、最終的には購買行動につながるような強力なメッセージを伝えるために使用されます。

広告のクリエイティブが魅力的でない、またはターゲットユーザーに対する訴求力が低いと、ユーザーは広告を無視し、結果的にコンバージョン率は低下します。クリエイティブはユーザーの注意を引き、商品・サービスへの興味を喚起するための重要な要素です。そのため、クリエイティブが清潔でプロフェッショナルな見た目を持ち、同時にターゲットユーザーにとっての価値を明確に示すことが重要です。

A/Bテストとは?

これには、A/Bテストを行い、さまざまなクリエイティブのパフォーマンス(成績)を比較することが含まれます。「A/Bテスト」とは、2つの異なるバージョン(AとB)を同時にテストして、パフォーマンスが最も良い方を特定するための方法です。広告のクリエイティブにおいては、キャッチコピー、画像、レイアウト、CTA(Call To Action)ボタンのテキスト、カラーなど、テスト可能な要素は多岐にわたります。「CTA」(Call to Action) とはウェブサイトの訪問者に対して特定の行動を促す指示や提示のことを指します。

異なるキャッチコピー、画像、レイアウトを試し、どのクリエイティブが最も高いクリック率やコンバージョン率をもたらすかを判断します。これにより、広告のクリエイティブを最適化し、最大のパフォーマンスを達成することが可能になります。

広告のクリエイティブは、広告の成功にとって極めて重要な要素です。それは自社の商品・サービスをユーザーに紹介し、興味や好奇心を刺激し、最終的には行動を促す役割を果たします。キャッチコピーは、広告の主要なメッセージを伝え、ユーザーの興味を引くためのものです。画像、動画は、商品・サービスの視覚的な表現であり、キャッチコピーのメッセージを強化し、更にユーザーの興味を引きます。

残念ながら、非常に多くの企業が出稿する広告のクリエイティブには問題があり、本来の広告効果を出すことができない状況に甘んじています。

広告クリエイティブの問題には次のようなものがあります。

《広告クリエイティブでみられる問題》

1. ターゲットユーザーに対して訴求力が低い
2. ビジュアルデザインの訴求力が低い
3. 広告メッセージが曖昧または不明確

1. ターゲットユーザーに対して訴求力が低い

ターゲットオーディエンスとは、企業やブランドがメッセージを届けたいターゲットを特定した顧客グループのことです。クリエイティブがターゲットオーディエンスに対して訴求力が低いと、ユーザーは広告をスキップするか、無視してしまう可能性が高くなります。このため、広告のクリエイティブはターゲットオーディエンスが関心を持つ可能性のある特定の価値や利点を明確に示すべきです。訴求力の高いクリエイティブを作成するには、絶えずターゲットユーザーとそのペルソナを意識することが重要です。

2. ビジュアルデザインの訴求力が低い

クリエイティブが素人的で、プロフェッショナルでないとビジュアルデザインの訴求力が損なわれ、ユーザーの関心を失う可能性があります。訴求力が低い広告ビジュアルの特徴には次のようなものがあります。

《訴求力が低い広告ビジュアルの特徴》

① 画質の品質が低い、ピクセル化してギザギザしている画像

これはプロフェッショナルさや信頼性を損ね、ブランドイメージを悪化させます。

② 画像が不鮮明、または暗すぎる画像

視覚的にはっきりとした明瞭な画像が重要です。不鮮明な画像や暗すぎる画像は、視覚的な魅力を損ないます。

③ 広告内容と関連性の低い画像

商品・サービスと直接関連がない画像は、混乱を招き、広告メッセージの伝達を妨げます。

④ 文字が多すぎる画像

広告ビジュアルは視覚的に訴求するためのものであり、文字が多すぎると視覚的なインパクトが損なわれます。広告は短時間で伝えるべきであり、文字が多すぎると情報過多となり、意図したメッセージが伝わりにくくなります。

⑤ 複雑な画像

画像が複雑すぎると、重要なメッセージがユーザーに伝わりにくくなります。シンプルで直感的なビジュアルが一般的には効果的です。

⑥ 不自然に合成した画像

明らかに合成された画像は、広告の真実性を疑わせ、ブランドの信頼性を損ねます。

⑦ フォントや色の選択が乱雑な画像

色彩の調和が取れておらず、読みにくい広告は視覚的に不快な印象を与えます。

⑧ デザインが古臭い画像

デザインが古くなっていると、ブランド自体が時代遅れであるという印象を与える可能性があります。

⑨ 他の要素とのバランスが悪い画像

画像、テキスト、ロゴなどの要素間の配置が適切でない場合、広告全体の視覚的なバランスが崩れ、メッセージの伝達を妨げます。

⑩ 不鮮明な、または目立たないCTAが掲載された画像

CTAは通常、ボタンやリンクなどの形で具体化され、そのテキストは「今すぐ購入する」「詳細を見る」「登録する」など、ユーザーが次に何をすべきかを明示的に示します。

例えば、オンラインショップのウェブページでは、「カートに追加する」や「今すぐ購入する」といったCTAが使われます。また、ブログ記事やニュースレターでは、「もっと読む」や「登録する」などのCTAがよく見られます。

CTAが不鮮明な広告はユーザーに対して次に何をすべきか明確な方向性を示すことができません。その結果、ユーザーはアクションを起こす意欲を失い、あるいは混乱を感じる可能性があります。以下の例は、効果が薄いCTAの例とその改善案です。

《効果が薄いCTAの例と改善案》

効果が薄いCTAの例 改善案
CTAが非常に冗長で、ユーザーがアクションを理解するのが難しい CTAをシンプルで直感的なものにする(例:「今すぐダウンロード」)
ボタンが小さすぎて見つけにくい 大きなボタンを使用し、「今すぐ購入」などの明確なテキストを配置
CTAが抽象的で、ユーザーが何をすべきか理解できない(例:「進む」) 具体的なアクションを示すCTAにする(例:「今すぐ登録」)
CTAがユーザーが抱く期待値を設定しないで、ユーザーが何が起こるのかを予測できない(例:「開始」) 期待値を明確に設定する(例:「無料トライアルを開始」)
CTAがユーザーのニーズや欲求に対応していない(例:製品の詳細を知りたいユーザーに対して「今すぐ購入」) ユーザーのニーズやステージに応じたCTAを使用(例:「もっと詳しく知る」)
CTAがページの下部にあり、見つけにくい CTAをページの上部または視覚的に目立つ位置に配置
一つのページに多数のCTAがある 重要なアクションを1つまたは2つに絞り、それを強調する
CTAの色が周囲の色と同化していて目立たない 強いコントラストの色を使用してCTAを強調(例:ウェブページのメインカラーがブルー等の寒色系の色の場合は、CTAを掲載するボタンの色はオレンジ等の暖色系にする)
「詳しくはこちら」 「今すぐ無料試用を開始」
CTAが一貫性を欠き、ユーザーが混乱する(例:一部のページでは「購入」、他のページでは「買う」) 全体のサイトで一貫したCTAを使用

3. 広告メッセージが曖昧または不明確

キャッチコピーなどの広告メッセージが曖昧で、商品・サービスを購入して得られるベネフィットや商品・サービスのメリットが明確でない場合、ユーザーは何を期待すればよいのか理解できなくなる可能性があります。

曖昧または不明確な広告メッセージは、広告の目的を理解することを難しくし、ユーザーに企業が望む行動を促すことを妨げます。すでに多くの人々に利用されている商品・サービスを販売する大企業は曖昧で不明確なメッセージの広告を出稿していることが多いため、それらの広告を日頃見ている人が広告メッセージを考えるときにそのことに影響を受けているのが一因だと考えられます。

しかし、それは勝者の余裕でしか無く、これから事業を成長させようとする中小企業や個人事業主の小規模事業者は確実に広告の効果を出さなくてはならない状況に置かれています。そのため成長しきった大企業の広告メッセージを参考にするのではなく、かっこうは良くなくてもハングリー精神のある小規模事業者の広告メッセージを参考にすべきだと言えます。

以下の例の参考にして具体的で明確な広告メッセージを作成しましょう。

《広告メッセージに問題のある広告クリエイティブの例とそれぞれの改善例》

不適切な例 改善例
「より良い未来へ」 「再生可能エネルギーで地球を守るソーラーパネル」
「感動を体験する」 「心を揺さぶる歴史小説を読む」
「新しい始まり」 「新生活をスムーズにスタートさせる引越しサービス」
「全てはあなたのために」 「あなたの肌のためのパーソナライズされたスキンケア」
「あなたの生活を変えます」 「あなたの時間管理を効率化するアプリ」
「最高の製品」 「業界で最も安全なベビーカー」
「あなたを幸せにする」 「ストレスを解消する自然由来のアロマキャンドル」
「何が起こるかは、あなた次第」 「自らの選択でキャリアを切り開くオンライン教育」
「可能性は無限大」 「無限に広がるデザインの選択肢で御社だけのオリジナルウェブサイトを制作します」
「食生活に変化を」 「食習慣を改善して健康を手に入れるダイエットアプリ」

これらの例は一般的なガイドラインであり、具体的なCTAの選択は商品・サービスのブランドの戦略、ターゲットとするユーザーのニーズによって異なります。可能な限り、異なるCTAのバージョンをテストして、ユーザーにとって最も効果的なものを見つけましょう。

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